「教科書通り」が、実は一番の近道
こんにちは。あおいろ訪問看護ステーション代表・管理者の大橋です。
私は、看護の仕事をするうえで、「まずは教科書通りにやってみる」ことを大切にしています。

専門看護師の課程では、大学院でさまざまなことを学びます。
そこで改めて感じたのが、教科書と呼ばれるものが、いかに素晴らしいものかということでした。
現場では、「もっと良いやり方はないか」「自分なりに工夫してみよう」と考えることも大切です。
でも、いろいろなことを学んだり、試したりする前に、まずは基本に立ち返ること。
制度があるなら制度に沿って行動する。
基本的な方法が確立されているなら、まずはその通りに実践してみる。
一見すると遠回りに思えることでも、実はそれが一番無駄がなく、結果的に最短の道になることがあります。
そして、もう一つ私が素晴らしいと感じているのが、シンプルな理論の力です。
例えば、緩和ケアで用いられる「トータルペイン」という考え方があります。
痛みを身体的なものだけとして捉えるのではなく、心理的・社会的・スピリチュアルな側面も含めて、その人の苦痛を全体的に捉える考え方です。
一つのシンプルな理論を知っているだけで、短い時間でも「この人には今、何が起きているのだろう?」と、広い視点から考えることができます。
基本を知ることは、決して型にはまることではありません。
むしろ、基本があるからこそ、そこから応用したり、その人に合わせて工夫したりすることができます。
訪問看護では、ご利用者様一人ひとり状況が異なり、教科書通りにはいかないこともたくさんあります。
だからこそ私は、まず基本を大切にする。
そのうえで、目の前のその人にとって何が必要なのかを考える。
「基本を知っているからこそ、応用できる」
そんな看護を、これからも大切にしていきたいと思っています。


