“待機を勤務に”という理想
こんにちは。あおいろ訪問看護ステーション代表・管理者の大橋です。
訪問看護では、緊急コールに備える「待機」が欠かせません。
しかし現状、この“待機”を正しく評価して勤務として扱うには、非常に高いハードルがあります。

私としては、いつか「待機=勤務」とできる日が来てほしいと思っています。
なぜハードルが高いのか
現行制度では、待機に対する評価が十分とは言えません。
もし制度が次のように変われば、待機を勤務として成立させやすくなります。
緊急時の加算を2万円ほどに引き上げる
訪問時間を“自宅から自宅”で計算できるようにする
自宅を拠点とする夜間・長時間対応の加算を新設する
どの利用者さんでも柔軟に緊急加算を算定できるようにする
こうした仕組みが整えば、事業所としてもスタッフとしても、無理のない形で“待機を勤務として扱う”ことが可能になります。
現場の実情と制度のギャップ
たとえば、「介護保険の1回目の夜間訪問は加算なし」という制度。
現場で実際に起こる負担や緊張感、リスク管理を考えると、正直なところ現実と合わない部分があります。
夜間に動くということ自体がすでに大きな労力であり責任です。
制度が現場に寄り添ってくれることで、利用者さんにも、働くスタッフにも、もっと良い形で支援ができるようになります。
■スタッフが安心して働ける訪問看護へ
待機が適切に評価されれば、
スタッフの負担が減る
夜間対応の質が上がる
離職を防ぎ、安定した体制を維持できる
と、良い循環が生まれます。


