あおいろ訪問看護ステーション研修会 疼痛管理

あおいろ訪問看護ステーションは、愛知県春日井市にあります。がん・難病・緩和ケアに力を入れています。あおいろ訪問看護ステーションでは、訪問の空いた時間を利用して、今困っていることに対して小さな研修会を開催しています。今回は「痛み」をテーマにスタッフ対象に研修会を開催しましたのでその内容を載せておきます。

がんの疼痛・緩和ケアに関するお問い合わせは TEL0568-93-6800あおいろ訪問看護ステーションへ

痛みのアセスメントの項目

痛みの部位
痛みの強さ
痛みの性質
1日の変化
検査所見
痛みの増強因子と緩和因子
日常生活への影響
今まで使用した鎮痛薬の効果・副作用(主にオピオイドについて)
痛み・薬に対する思い・考え
患者さんの希望
心理・社会・スピリチュアルな側面

目標の設定

第一目標:痛みに妨げられない睡眠時間の確保
第二目標:安静にしていれば痛みが消えている状態の確保 
第三目標:起立したり、体を動かしても痛みが消えている状態の確保

希望と現実の差

希望と現実の差が近いほど、QOLは維持されているといえます。痛みの緩和の第2目標までは、薬剤の調整によって緩和されることが多いですが、第三目標は希望と病態の間に差があることが多く、薬剤の調整だけでなく、病態の理解の促進や、理解することによる、気持ちの落ち込みへの対応など、総合的な支援が必要となります。例えば、骨に転移があるようなとき、部位によっては、動けば痛みが出るため、第三の目標を達成することが難しい場合があります。このような場合は、現実を希望に近づけるのではなく、希望を現実に近づけるようなかかわりが重要となります。加えて「動けない」からと言って、その人の存在そのものの価値は変わらないことへの気づきを促進するなど、総合的なかかわりも重要となります

WHO方式がん疼痛治療

この方法を用いることで70-90%の患者さんで痛みを緩和することができるといわれています

経口的に
時刻を決めて規則正しく
除痛ラダーに沿って効力の順に(下記図参照)
患者さんごとの個別な量で
そのうえで細かい配慮を

レスキュードーズ

レスキュードーズとは急な痛みを感じた時に使用する頓服薬です。定期的に服用している痛み止めでは十分やわらげることができないときに補足的に使用します。大体の効果が表れてくる時間(効果発現時間)やよく効いてくる時間(最大血中濃度到達時間)効き目が持続する時間(作用時間)を知っておくと便利です

参加者の声

参考となる図書が欲しい
何回聞いても難しい
色々解決しようとすると頭がいっぱいになる

Follow me!