「セルフプラン」で介護保険が使える?
こんにちは。
あおいろ訪問看護ステーション代表・管理者の大橋です。
訪問看護を介護保険で利用するためには、基本的にケアマネジャーさんが作成するケアプランが必要です。
この仕組み自体は、介護サービスを適切に利用するためにとても大切なものです。
ただ、少しややこしいのが、
「介護保険証が交付された時点で、医療保険よりも介護保険が優先される」という点。
つまり、介護保険証をお持ちでも、まだケアプランが立てられていない場合、
訪問看護は原則として介護保険を使って提供しなければならない——
でもケアプランがないと、その介護保険が使えない。
そんな“矛盾した状態”が起きてしまうことがあります。
そこで制度上は、「セルフプラン(自己作成プラン)」をご本人やご家族が作ることで介護保険を使える、という仕組みがあります。

けれど、正直に言えば……
これを現実的にご家族が行うのは、とても難しいと思います。
介護サービスの内容、頻度、連携の方法——
専門的な判断や調整が必要な部分が多いからです。
制度としての理屈は理解できますが、現場で働く者としては、
「これはちょっと無理があるのでは…」と感じてしまいます。
私たち事業所としては、そんな制度のすき間に困ってしまう方々をどう支えていけるか、これからも考えていきたいと思います。


